2月の半ばに徳之島へ行ってから、はや3週間。
ブログに記録したいと思いつつも、滞在中のすべてが濃すぎたので後回しにしていたら、3回目の徳之島行きが近づいてきたという状況に陥っています。
昨日は奄美群島地域通訳案内士育成研修の修了試験が(2つの意味で)終わってしまったため、この下り切った気分を少しでもあげるために、徳之島のことを思い出して明るい気持ちになろうと思います。
ああ、誰かわたしに優秀な脳みそをください
奄美群島地域通訳案内士育成研修の実地研修がきっかけとなり、人との繋がりが広がっている徳之島。
徳之島で起きること一つ一つが奇跡のように感じ、ワクワクしているのですが、それを文章で表現できるほどの能力を持ち合わせておりませんので、あしからず。
素泊まりなのに、朝昼付でお昼まで滞在したみなと屋
前回、徳之島の地理的な条件を何も知らずに金剛ばるというペンションに宿泊したわたしですが、レクストンというホテルが港から近くて便利だということがわかり、予約しようと思うにもどうやら初日は満室。
焦って港に近いいろんなタイプのホテルや旅館を探すも、どこも満室。
前回お世話になった金剛ばるも満室。
なに、なにかのイベントがあるの?!有名人でもくるわけ?!と苛立ちを感じてしまいましたが、ついに1件、空室があるお宿を発見しました。
それが、みなと屋さんです。
ゲストハウスだったため、どんなところかちょっと心配していたわけですが
わたしがお借りしたお部屋は、戸建ての2階にある1部屋。お部屋はリフォームされたあとだったようで清潔で広く、ただ寝るには十分すぎるお部屋でした。
そんなみなと屋さん、オーナーさんがまるで親戚のおじさんのようで、優しくて面白い方でした。
朝起きて、1階の共用スペースであるダイニングへ降りたら、キレイに熊本銘菓の陣太鼓が置かれているではありませんか。
わたしの手土産ではありません
朝シャンして、(この日の予定は午後からだったため)「そろそろチェックアウトしなきゃいけないけどどこで時間を潰そうかな?」なんて思案していたら、玄関から現れたオーナーさんが一言「朝ごはん食べていくか?」。
ここで過ごさせていただける?!と思ったわたしは、遠慮なんてせずにお餅入りのお味噌汁をいただきながら、オーナーさんと交流したのでした。
オーナーさんが東京にいた頃のお話、徳之島の話、哲学的な話は聞いていて飽きずに、あっという間にお昼。
ちょっと散歩に行こうかとのことで、歩いてすぐのなごみの岬公園へ。
ここは1944年に徳之島町亀徳沖で米軍潜水艦の攻撃を受け沈没した、戦時徴用船富山丸の慰霊碑が建てられている公園。
期せずして歴史を知ることができ、あらためて現代に生きていることのありがたみを感じる時間にもなりました。
帰ったらちょうどお昼時!ということで、オーナーさんの手料理第2弾。
広島から届いてすぐだった牡蠣入りのお味噌汁をおいしくいただきました。
一応、素泊まりです
オーナーさんとの交流も終わるのかと寂しさを感じつつ、バス停までちゃっかり送っていただき、次なる目的地へと向かったのでした。
大変お世話になりました
バスでの出会いが発展
前回、空港からペンションへ向かうために乗車したのは、バス。
このバスの中で楽しくおしゃべりをしたタンカン農家さんと連絡先を交換していたため、図々しくも連絡をとってたんかん畑にお邪魔させていただくことに!
まだ色づきが足りなかったみたいですが、初めてとなるタンカン収穫体験。
実家用と自分用に収穫させていただき、機械で選別し、この日のうちに郵送までしてくださったのでした。
さらに夜も誘っていただき、よく一緒に飲んでいるというタンカン農家さんのお友だちのお宅へ。
お友だちの方も年配の男性ですが、お料理はお手のもの。
おいしくって、ビールが進みました。
そしてこのときに判明したのは、タンカン農家さんがバスに乗ったのはUターンで徳之島に帰ってきて以来(すでに10年ほど)、「初めて」だったということ。
なんだか楽しそうにバスの運転手さんと話していたから、話しかけたのよ
面白い、人生は実に面白いですね。
どこでどんな出会いが生まれるのか、予期できぬものです。
まさか、初上陸の島でお互い初めてバスに乗ったもの同士が仲良くなり、さらにはご友人のお宅にまでお邪魔してご飯をお腹いっぱいごちそうになるとは。
こんな出会いがあるから、旅は面白い
ヨヲキ洞穴から みやと〜ばる、さらに犬の門蓋へ
会うのは2回目なのに、昔から友達だったかのような錯覚に陥らせてくれる徳之島在住の研修仲間のガイドで、ヨヲキ洞穴からみやと〜ばる、犬の門蓋(いんのじょうふた)へ!
約4500〜1000年前の生活痕が残されているというヨヲキ洞穴。カムィヤキや土器、貝、骨で作られたいろいろな道具が出土したとか。
洞窟内から眺めた頭上。
ここで暮らしていた人たちは、この穴をどんな風に活用していたのでしょう?
さて、お次はみやと〜ばるへ!
観光客があまり行かない隠れスポットみたい?
人工的な手が入っていない冒険心をくすぐる洞窟を抜けた先に広がるのは、珍しい地質と言われているメランジ堆積物でできた海岸。
くねくねと岩で自然な迷路が出来上がっています。
2グループに分かれて、水風船を武器に陣取り合戦でもしたら楽しいだろうな〜という小学6年生くらいの発想で海岸を見つめていたわたしでした。
海を眺めながら、瞑想をする友人(専属ガイド)。
映画の撮影でもできそうなこの場所で、コスプレの撮影会したら楽しいだろうねなんてワクワクすることを考えた後に向かったさきは、犬の門蓋(いんのじょうふた)。
定番のメガネ岩の次に向かった先は、友人の一押しスポット。
UFOで連れ去られてしまいそうな穴がぽっかり。
わたしは上まで駆け上がり、友人の一人は下でオカリナを吹き始め、そんなわたしたちを写真で撮影する友人。
自由気ままというのはこのことです。
その後、大量にあおさ採りをして、帰路についたのでした。
でもね、実はこれ、あおさではなかったというお話
じゃあなんなのでしょう?食べれる?
徳南製糖
幼い頃は黒糖の独特な甘さがなぜか苦手だったわたしですが、夫が知人から頂いたという販売品ではないサラサラの白い黒糖を食べてからというもの、がらりと黒糖の概念が変わりました。
その黒糖に非常に近いのが、わたしの中では加計呂麻島産のがんみつ黒糖のみだったわけですが、またまたわたし好みの黒糖に出会えました。
徳南製糖さんの黒砂糖です。
手刈りされたサトウキビたちを
人の手でじっくりと煮て作られている工程を見学でき、
さらに、釜にへばりついて残っている出来立てほやほやの黒糖までいただくことができました。
最高です。
いのしし時間を堪能
いのししバーム油(balm:香油)を本格的に作っている研修仲間のワークショップに参加!
まさか、同じようなことをしている人に出会えるなんて…ただただうれしい
ずらりと並ぶアロマオイル。
この中から3つの香りを選び、用意してくださっていたいのしし油とまぜまぜして、馴染ませたら完成。
アロマオイルの香りを一つずつ嗅ぐだけで、なんだか癒されます。
選んだのは、レモングラスに芳樟、そしてカモミール。
上質な香りに包まれたいのししバーム油は、毎夜、お風呂上がりのわたしの肌に潤いをもたらしてくれています。
そして!
なんと、大島から来てくれてせっかくだからと、ほぼわたしの専属ガイドのような仲間が昼食にいのしし鍋を手配してくださっていました。
徳之島在住の研修仲間のみなさんがおにぎりやお菓子を持ち寄ってくださって、なんとも豪華なおひるを過ごすことができました。
おいしかったなぁ、また食べたい
2回目。
まだ出会って、2回目なのです。
なんでしょう、この自然体でただただ楽しめる素敵な空間は。
トムソーヤもびっくりな大冒険?
贅沢なランチを頂いたあと、しし鍋を手配してくれた友人が滝を見に連れて行ってくれるということで、(いつもの如く)詳しいことは聞かずに連れて行ってもらった先は、伊仙町の小島。
天気が崩れて雨が降り出し始めた中、とりあえず駐車場にあった小さな展望台に登り、マップを観察。
雨が強まりだしたし、滝はまた今度かな?と考えていたら、我が友人は雨が降ってるのに気づいていないくらいの雰囲気を醸していたため、自然な流れで行くことに。
さて、どうなる?
駐車場の時点で、写真ではわかりませんが普通に雨が降っていました。
カッパも何も備えていなかった友人たちと(わたしは最終日で荷物を全て持っていたため、奇跡的に上のカッパだけあった)、とりあえずフードを被り、いざ出陣。
この崖をくだった海岸沿いに、滝があるという話。
入口からすでに冒険感がすごい。
何度も言いますが、結構雨が降っています。
道のりの半分あたりで、さらに強まっていく雨。
でも、嫌いじゃありません。
もうこの頃には、濡れちゃえ〜!という気分で、完全に楽しんでいました。
写真を撮りたくても、濡れるのが嫌で携帯を出せずにいたため、あまり写真が撮れなかったのが悔しいところ。
全然冒険感が伝わらない
崖から海岸に降りる地点が、一番の難所でした。
もう、道が小川になっていて足元が完全に濡れるという選択肢以外なかったためです(笑)
わたし、このあと足元びちゃびちゃでフェリーに乗船しました
苦労して(?)降りた先にあった滝は、不思議な滝でした。
不思議なところから水が降りてきていて、海に流れだしていました。
滝裏にも行けたようですが、それは次回のお楽しみ。
びちょびちょになるのを楽しみ、笑いながらまた来た道を駐車場へと戻っていったわたしたちでした。
最高に楽しかった
ハプニングは旅につきものだ!
さいごに
毎度港まで見送ってくださる、徳之島メンバーのみなさん。
本当に出会えて嬉しいわたしは、これからも足繁く徳之島へと通います。
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