台風並みに北風が強かった本日。
明けの夫は、またもや探検(GTの磯釣り)に行けず。
ということで、ルアーフィッシングに連れて行ってもらいました。湾になっていて比較的風の影響が少ないと思われる宇検村へGO。名瀬から車で1時間ほどのところで、お世話になっているおばあの住む村でもあります。
夫に投げ方を指導してもらいながら、いくつかのポイントを巡るも、最初の方で2つもルアーを殉職させてしまうわたし。そのたびに、海にごみを流してしまって罪の意識を感じる。
その代わりというかなんというか、落ちているごみを拾ってどうにか罪を償ったつもりになって、釣りは続投。矛盾を抱えていると分かりつつも、宇検まできたのだから諦められないという思いにかられる。
湾になっていても風は強く、飛ばしたつもりが飛んでいない。
そもそも、投げ方が下手くそだから高頻度で糸がからまり、そのたびに夫にほどいてもらうという赤ちゃん並みの手のかかりよう。(いつか大人になることでしょう)
釣れないね〜なんて言いながら、4箇所目くらいのポイントで投げた最後の一投で、小さな小さなエソさんがわたしの元に。
魚肉ソーセージの原料になるお魚さんだよ、と夫。
この子の仲間たちが、あの魚肉ソーセージに!
複雑な思いを抱えながら、小さなエソさんがルアーフィッシングの初めての釣果となりました。
この時点で、テボ(0匹)でないことが決定したわたしは、気持ちに余裕が生まれる。
そして向かったのは、お世話になっているおばあの家の近くの漁港。
「ここはどうだろうね〜たくさん釣れたらおばあに持って行こうか」なんて会話をしながら、車を降りて堤防へ向かっていたら、釣り竿を持っていたわたしの手の触感がずっしりと重くなる。
針を探せど見つからない。
夫が歩くたびに、竿がしなる。
ちょっと止まって!
とお願いしてお尻を確認すると、やはり。夫のお尻が釣れている。
何やってるの…
と、呆れ顔の夫。
ごめんね、とわたし。
結局わたしでは針をとれず、ズボンを脱いでもらうことに。誰もいなくて本当によかった。でも、この事件は序章にすぎないのです。
気をあらためて、釣りを開始!
夫が投げた一投目。
針が海に落ちて一巻きした瞬間に、10匹はくだらない魚たちがバシャバシャとルアーを追いかけている。
予想外の光景に、わたしたちはテンション急上昇!
なにこれ〜!入れ食い状態だね。本当におばあに持っていけそうだね!
「よし、じゃああとは任せた!」と、撮影側にまわった夫。
気合を入れて投げた一投目、湾にところせましと停泊していた船にひっかかる…夫のお尻を釣り上げるわたしはこんなものよねと妙に納得しながら、夫にSOSを求めて竿を渡し、夫が竿を引いた瞬間!なぜかコッコビッキ(ヒラアジ系の幼魚を指す方言)が引っ掛かっている。
船にからまったはずが、奇跡の2匹目。
と、ここまではお魚さんたちはリリース。
でも、この調子で釣れるならおばあに持って行こうか?という結論になり、次からはリリースしない方針で再開。
初めの方は、2〜3回に1度の頻度でコッコビッキが釣れる。
楽しい〜!
となりながらも、数回に一度はロープにひっかけてしまうわたし。(もう仕方ない)
そんなこんなで時間がかかりながら、まずは6匹確保。
このとき、おばあには連絡済みで、途中見にきてくれました。
「10匹釣ったらたくさんじゃや〜」とおばあ。
あと4匹。
おばあが家に戻った後、継続してチャレンジするも、群れはどこかへ行ってしまったのかはたまた警戒しているのか釣れなくなったため、堤防から砂浜にポイントチェンジ。
それが大正解で、また入れたら釣れるという状況に。
でも、お魚さんを入れていたバケツを遠くに置いていたため、釣れてもリリースする夫。
一方で、収穫を増やしたいわたし。
次釣れたら確保しようねと決めて夫が投げると、やはり釣れた。
約束通りその子はリリースせずに、投げるのはわたしにチェンジして夫は300メートルほど離れたバケツにお魚さんを移動しにいく。
何度かひとりで投げていると、わたしを呼ぶ声がする。
大きな魚が飛び跳ねでもしたのかな〜?
とわくわくしながら小走りで夫の元へ向かうと、目の前で起きていることが理解できずに愕然となったわたし。
えええ〜!!!
魚たちが入ったバケツが、流されている…
ニンゲン、理解できない時は笑いが出てくるものみたいで、もうどうしようもなくなって笑いながら「泳いで取りにいくしかないよ!」と夫を促す。(寒い海なのに、なんてひどい妻だ…でも、そのときはまだ写真の半分くらいの距離)
夫もその気になり一旦パンツ姿になるも(本日2度目)、すぐさま思い直して服を着る。
ルアーをひっかけてこちらに引き寄せるという作戦に変更して何度もチャレンジ。結果は、惨敗。
悲しい。
悲しすぎます。
何が悲しいって、魚をおばあにあげれないこと、海に大きなごみを流してしまったこと、そして何よりも魚たちの命が無駄になってしまったこと。(生きてバケツから脱出してほしいと願う)
なんてわれわれは罪深いことをしてしまったのでしょうか。
普段は体力おばけな夫も珍しくドッと疲れたようで、「帰ろうか」と。
おばあにことの顛末を話し、せめてもの罪滅ぼしで落ちていたペットボトルを拾い、身も心も疲れたわれわれは言葉少なめに家路につきました。
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