台風14号が接近中の沖縄・奄美大島。昨日(15日)は朝から快晴でした。
ということで、ドライブも兼ねて宇検村という奄美市から車で1時間のところに行ってきました。一番の目的は、夫が十数年前からお世話になっているおばあへのご挨拶。
奄美市街地からトンネルを抜けて山道をすすみ、民家をうねうね、マングローブを通過し、透き通った海を眺め、気持ちのよいドライブをしながら到着したおうちは、宇検村のとある集落の山裾にありました。おばあちゃんちに帰ってきたような感覚に陥るおうちで、贅沢なごはんをいただくことになりました。
おばあは「今日はお祝いだから」と、奄美大島でお祝いのときに食される赤椀、赤飯、刺身(写真には写っていません)などを用意してくださってました。おばあへの連絡は前日の午後だったにもかかわらず、こんなにも手のかかるお料理ばかりがずらっと並び、夫がいかに愛されてきたかを知ることができました。
ありがたい限りです。
さて、赤椀はお餅入りのお吸い物で、本州でいうお雑煮のようなものです。
農林水産省のウェブページでは、次のように紹介されています。
正月料理といえばおせち料理や雑煮であるが、奄美地域では「三献」が食される。餅入りの吸い物の赤椀、鶏肉もしくは豚肉の吸い物の黒椀、刺身の三つの料理を献上することからその名がついた。
赤椀、刺身、黒椀の順番で食し、各膳の合間に家族全員に焼酎の杯を回して飲むのが一連の儀式の流れである。安政の大獄を機に幕府から目を付けられた西郷隆盛が奄美大島に身を潜めた際、大島随一の名家の娘である愛加那(あいかな)と結婚し、その際、「三献」で祝言をあげたといわれている。
もともと「三献」は日本料理の一つの本膳料理であり、室町時代に確立され、江戸時代に発展していくが、現在は冠婚葬祭などの特別な場でおこなわれるのみになっており、若い世代を中心に馴染みがない。しかし、奄美地域では、正月におこなわれる行事として、いまも根づいている。
農林水産省 うちの郷土料理
お正月だけでなく、おめでたい日にも赤椀、黒椀、刺身などは食されるようですね。
お赤飯の上にあるお餅は「かしゃもち」といって、よもぎを使った餅菓子です。このかしゃもちも、おばあの手作り。
もうぜんぶ、うんめぇ!!!!!(ちむどんどん、やはぎ風)お箸がとまらぬぞ!
心のこもったぜいたくなお食事をいただきながら、おばあとお話しした時間は優しさに包まれていました。
十数年前に、GT釣りに人生をかけて関東から奄美大島に移住してきた夫。その長い年月の間、夫が奄美大島で紡いできたものがたりの中に入ることができたようで、うれしくもなりました。
いつか、わたしもおばあのようになれるのでしょうか。自分で畑を耕し、自分で栽培した野菜で心のこもった料理を作る。おばあのような半自給自足、そんな生き方が理想です。
でも現実はそんなに甘くないんじゃないのかLovesand。
畑の前に、まずは2人で住むのに十分な物件を見つけなければ。
今日も明日も明後日も、20近い不動産会社のホームページめぐりです。
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