先月、台風に翻弄されたチルがまた奄美大島にやってきました。
目的は、秋名集落でアラセツ(新節)の行事として4年ぶりに行われる「ショチョガマ」と「平瀬マンカイ」を見に行くため。
秋の実りに感謝し来年の豊作を祈る伝統行事で、国指定の重要無形民俗文化財なのだとか!
奄美大島の伝統行事は旧暦をもとにしていて、「ショチョガマ」と「平瀬マンカイ」は旧暦8月の初丙の日に行われるそう
ということで、AM3:45 起きで、わたしも便乗してショチョガマを見に秋名集落へ行ってみました!
ショチョガマは夜明けとともにはじまるということで5:00前には到着したわけですが、到着するのが少し早すぎたみたいで、まだ見学人の人影もまばら。
ショチョガマを見るために奄美大島に旅行へ来る方もいるとか!
5:00を過ぎた頃から、チヂン(太鼓)の音がゆったりと一定のテンポで響きはじめました。
つまり、そのときからすでにショチョガマははじまっていたわけですが‥暗闇だし、眠りをさそうようなテンポのチヂンの音しかしないしで、ボケっとしたわたしは「いつ始まるんだろ?」なんて思いながら、隙を見ては襲ってくる蚊とたたかいながら道路に体育座りで、ライトアップされて美しいショチョガマ会場の藁葺き小屋を眺めていました。
チルと一緒にね
チヂンの音が鳴り始めて40分くらい経過したころ、村を代表する男性たちの姿を捉えることができました。
ショチョガマに乗れるのは男性だけ
はじまりのときからおそらく祝い歌を歌われているのでしょうが、まだこのときは下から眺めているわたしたちの耳にはチヂンの音とカラスやセミの音しか入ってこず。
夜が明けはじめてから、男性たちの太鼓を叩く音と歌う声が次第に大きくなり始めました。
男性たちの姿を捉えたあたりで、「おおぉ、やっとはじまったねぇ」とチルに話すと、チルは優しく「5:00からすでにはじまってたんだよ」と教えてくれました。
ん?そうだったんだ!
このときには、村を代表する男性たちだけでなく70~80人の人たちがショチョガマに乗って豊年歌をうたっていました。
ショチョガマは歌をうたって終わりではなく、最終的にはこの小屋を揺り倒します。
「歌をうたい終わったら小屋を揺さぶる」ということを繰り返しながら、今年は4回目で小屋が倒れました。
今年は倒れるのが早かったとか
倒れる瞬間、気になりますよね。
ということで、みなさま動画もご覧あれ!
きっと、これで来年も豊作ですね。
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